映画「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」|人の心を動かすリーダーとは?【無料で見る方法も紹介】

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映画「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」は、イギリス最大の国難に立ち向かったウィンストン・チャーチルの27日間を描いた歴史ドラマです。

1940年5月、ヨーロッパではアドルフ・ヒトラー率いるナチス・ドイツ軍が猛威を振るっており、フランスは降伏寸前、イギリスも本土に侵攻される危機が高まっていました。

その最も苦しい時期にイギリスの首相に就任したのがチャーチルであり、そのリーダーシップから我々も大いに学ぶところがあるのです。

そこでこの記事では、本作の描写を通じてチャーチルのリーダーシップを考察するとともに、この作品を無料で見る方法も紹介していきます。

目次

作品情報

予告動画

スタッフ・キャスト

  • 監督:ジョー・ライト
  • 脚本:アンソニー・マッカーテン
  • 撮影:ブリュノ・デルボネル
  • 美術:サラ・グリーンウッド
  • 編集:バレリオ・ボネッリ
  • 音楽:ダリオ・マリアネッリ
  • キャスト:ゲイリー・オールドマン(ウィンストン・チャーチル)、クリスティン・スコット・トーマス(クレメンティーン・チャーチル)、リリー・ジェームズ(エリザベス・レイトン)、スティーブン・ディレイン(ハリファックス子爵)、ロナルド・ピックアップ(ネビル・チェンバレン)

チャーチルのリーダーシップ

それでは、本作においてチャーチルが発揮したリーダーシップを考察していきたいと思います。

目的の明確化

リーダーは、組織の目的を明確にする必要があります。

チャーチルの前任の首相だったチェンバレンは、ナチス・ドイツに対する融和政策を行っていました。

1938年にナチス・ドイツはチェコスロバキアのズデーテン地方を自国に併合しますが、イギリスはこれを容認しています。

こうすれば、一時的には情勢が安定するかもしれませんが、長期的に見れば、ナチス・ドイツに戦力を増強する時間を与えて更なる侵攻の危険性が高まります。

チェンバレンの融和政策は場当たり的で、最終的な目的が不明確だったのです。

そこで、首相に就任したチャーチルは、当時優勢であったナチス・ドイツとの和平に反対し、徹底抗戦を主張します。

安易な和平に応じれば、ナチス・ドイツがさらに力をつけてしまうからです。

本作でも、首相就任直後の演説でチャーチルはこう語ります。

我々は戦う!恐るべき独裁政権を破壊し、人類の歴史上もっとも邪悪でむごたらしい犯罪をやめさせるのです。それが我々の方針であります。

我々の目的は何かと問われたら、たった一言でお答えしましょう。勝利です。

このようにして、チャーチルは自分たちの組織の目的を明確に示したのです。

イギリスの目的はたった一つ、ナチス・ドイツとの戦いに勝利することです。

そうすれば、ナチスの犯罪行為をやめさせることが出来て、人類を救えるのです。

だからこそ、安易な和平に応じることはできないです。

コミュニケーション能力

チャーチルは、明確化した目的をしっかり伝えるために、最大限の努力を行っています。

作中でも、スピーチを行う前には事前準備を欠かさず、一言一句にこだわり、タイプライターに何度も文章を修正させています。

ラジオの生放送で演説を行う際には、放送開始直前まで手書きで原稿を修正しています。

またチャーチルは、人々を鼓舞するために、生きた言葉を使って語りかけていきます。

例えば、閣外大臣を集めて自らの方針を語るシーンでは、以下のような言葉を使います。

ナチスに屈したら、我々はどうなるのか?その空にはためく旗は何だ?カギ十字だぞ!?それは、バッキンガム宮殿にも!ウインザー城にも!そしてこの国会議事堂にも!

このように、情景をイメージしやすいような生きた言葉を使い、大臣たちの気持ちを奮い立たせたのです。

より大きな共同体から考える

リーダーは、より大きな共同体の声を聞くという考え方も必要です。

心理学者のアドラーは、どんな共同体(=組織)にも、その共同体に特有の常識があると言っています。

ある共同体にとっては当たり前のことでも、その共同体から離れたところでは当たり前ではなくなることがあります。

そこで、より大きな共同体の視点から取るべき行動を考えれば、視野が広がり悩みが解決するというのです。

本作でも、「徹底抗戦は正しいのか?」とチャーチルの信念は揺らいでいました。

戦局の悪化で閣内の対独融和派は勢いを増しており、チャーチルに「ナチス・ドイツとの和平交渉のテーブルに着くように」と迫ってきます。

そこでチャーチルが取った行動は、庶民の声を聞くということでした。

チャーチルは人生で初めて地下鉄へと乗り込み、乗客たちに対独政策についての意見を求めます。

そこでは、ほとんどの乗客が、ナチス・ドイツとの徹底抗戦を支持する意見を持っていました。

対独融和という考え方も、内閣という狭い共同体の中での意見だったのです。

チャーチルは、イギリス国民というより大きな共同体の声を聞いたことで、自分の信念に間違いはないことを確信したのです。

作品の配信状況と、オススメの動画配信サービス

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まとめ

この記事では、映画「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」を題材に、チャーチルのリーダーシップについて考察するとともに、この作品を無料で見る方法を紹介していきました。

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